『越境する視線 ―とらえ直すアジア・太平洋』

『朱夏』ワークショップ　著

定価2910円＋税

A5判　252頁

1996年1月発売

ISBN 4-91-596100-1

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内容

Asia・太平洋圏への植民地支配、そして戦争。戦前・戦後、二つの半世紀に日本人は一体何をしてきたのか?　視線をクロスして、境界を越えつつ未来を考える、数々の試みがここにはある。

目次

（I）わが胸の底には

乾燥大陸への郷愁……中薗英助

アジアのひとびとと原爆投下……林 京子

（II） 文化的な圧力 ―芸能・放送・文学・映画・教育―

韓国の仮面劇と日本の植民地支配……神谷丹路

〈声〉の大東亜共栄圏……津川 泉

張赫宙と金史良……白川 豊

在日朝鮮人文学 ―五〇年の変遷―……磯貝治良

満州首都警察に虐殺された満映監督……山口 猛

「満洲」の日本人作家による「故郷喪失」論……橋本雄一

台湾の日本語教育……磯田一雄

東アジア活動弁士考……門間貴志

（III） マルスの時

敗戦五〇年、元従軍記者のつぶやき……松本直治

タイメン鉄道、ロームシヤ送還作戦……永瀬 隆

戦犯少年の戦後……原田奈翁雄

「韃靼」俳句のキーワードで〈満州〉を見る……小沼正俊

登戸と沖縄・松代……渡辺賢二

広島・長崎で被爆した日系アメリカ人……須藤達也

（IV） 放浪＋流亡＋脱出願望

国を捨てたロシアの庶民……中村喜和

シベリアからの言葉……陶山幾朗

中島敦のサモア／スティヴンソン……田中益三

〈樺太〉東海岸「恋の逃避行」をたどる……大西 功

金子光晴の同行者、森三千代……宮下今日子

（V） 気がかりなアジア

イワン・ファルスは吠えて踊った……村井吉敬

天后と乙姫……阿部和江

A BORROWED LIFE……垂水千恵

福建番外地……星野博美

無意識の差別……朴 仙敬

せらび書房の単行本

〈La vi en双書〉
• 『絵筆とペンと明日』
• 『はばたく映画人生』

〈外地探偵小説集〉
• 『外地探偵小説集　南方篇』
• 『外地探偵小説集　上海篇』
• 『外地探偵小説集　満洲篇』

〈その他の単行本〉
• 『長く黄色い道』
• 『満洲国の文化』
• 『小熊秀雄とその時代』
• 『サラワクと日本人』
• 『越境する視線』

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